外壁塗装に最適なタイミングは?塗り替えの目安や劣化の確認方法を解説

外壁塗装に最適なタイミング

「そろそろ外壁塗装をするべきですよと言われた…」
「今の色もおしゃれだし、別に必要ないんだけど…」

とお考えではないでしょうか。

外壁塗装は一般的に、およそ10年周期で行う必要があるとされています。

美観性を保つ以外にも、建物の防水性を高めることが大きな役割です。

外壁が劣化していれば防水性が失われてしまい、建物の寿命が縮まります。

そうならないためにも、適切なタイミングでの外壁塗装は必要です。

この記事を読めば、外壁塗装の目的と劣化の確認方法塗料の種類と塗装の相場がわかります。

また、外壁塗装業者選びで注意したい4つのポイントと、おすすめの相談先を4つ紹介しています。

外壁塗装に最適なタイミングを知りたい人はご確認ください。

目次

外壁塗装を行うべきタイミングはおよそ10年周期

外壁塗装の塗り替え周期は10年が目安とされる理由は、シリコン塗料の耐用年数がおよそ10年だからです。

価格がそこまで高くないことと性能が高いことから、シリコン塗料はスタンダードな外壁塗料として使われていることが多いです。

アクリル塗料やウレタン塗料は、シリコン塗料よりもさらに耐用年数が短い3~7年ほどで頻繁に塗り替えなければならないため、シリコン塗料の方が人気があります。

外壁塗装の目的は防水性を高めることなので、劣化すると防水性が低下してしまいます。

防水性が低下すると雨漏り・シロアリ発生につながるおそれがあります。

最後に外壁を塗り替えてから10年以上経つと劣化が進む可能性も出てくるので、早めに外壁塗装を行いましょう。

使用している塗料によって耐用年数・塗り替え頻度も変わるので注意

外壁塗装をする頻度はおよそ10年ごとがベストですが、耐用年数は塗料によって変わることも押さえておきましょう。

塗料にはさまざまな種類があり、シリコン塗料やフッ素塗料などの使用する塗料によって耐用年数が異なります。

基本的に耐用年数が長いものは値段が高い傾向にあり、耐用年数が短い塗料は安い傾向にあります。

塗料の種類 アクリル塗料 ウレタン塗料 シリコン塗料 フッ素塗料 無機塗料
耐用年数 3~8年 7~10年 10年~15年 15年~20年 20年~
1平米あたりの
単価目安
1,500円~2,500円 1,000円~2,000円 2,000円~3,500円 3,000円~5,000円 4,000円~5,500円

アクリル塗料・ウレタン塗料を選ぶと一回あたりの費用は安くなりますが、耐用年数が短いため次の外壁塗装のタイミングが早まります。

耐用年数が短い塗料では塗り替え頻度が高くなるので、結局トータルでの塗装費用が上がってしまいコスパが悪くなります。

一般的なシリコン塗料や、より長い耐用年数を持つフッ素塗料・無機塗料を選択して、トータルの塗装費用を抑える方が賢い選択ともいえます。

どの塗料が良いかと一概にはいえませんが、一回あたりの塗装費用・耐用年数でみたトータルの塗装費用のバランスを考えて選ぶのが一般的です。

外壁塗装の目的は防水性を高めること

外壁塗装の目的は美観性を高めることだと思われがちですが、一番の目的は防水性を高めて住まいを守ることです。

いつも雨風にさらされている外壁ですが、雨水が家の中まで浸食すれば、すぐに家は劣化してしまいます。

特に湿度が高くて木造住宅が多い、梅雨・台風の時期が毎年来る日本では住まいの水対策が必須です。

外壁塗装の塗料には、防水性があるため雨水の浸入に強いです。

下塗り・中塗り・上塗りと丁寧に3回塗るので、雨水が入らないように塗膜が守ってくれます。

もちろん、塗膜が劣化してしまえば防水性の効力も弱まるため、定期的な外壁塗装が必要になるのです。

外壁の防水性が低下すると雨漏り・シロアリ発生につながる

塗装の効果がきれて、防水性が低下すると雨漏りやシロアリ発生といった被害につながります。

そうなるとリフォーム費用が余計に高くなるので、外壁塗装だけで済むうちに塗り替えるとお得です。

外壁塗装は決して安くはありませんので、もう少し先でも良いのではと思ってついつい放置してしまう方もいるでしょう。

しかし、先を見据えてみれば、雨漏りやシロアリ被害が発生した後の修繕費のほうが高いです。

雨漏りは、どこから水が漏れているのか確認する手間がかかるだけでなく、家の中まで染み込んでいたら壁を剥がさなくてはいけないかもしれません。

シロアリは基礎部分にいることが多いですが、これもフローリングを剥がして作業をする必要が出てくると費用は高くなります。

被害がない状態のときが外壁塗装に一番いい時期といえます。

外壁の劣化のサインを確認する方法は?これが塗り替え時期の目安

外壁が劣化しているかどうか確認する方法は簡単です。

外壁に以下の症状があれば、塗り替え時期がきたサインになりますので参考にしてください。

症状 確認する方法 リスク
カビ・コケの汚れ・
色あせがある
外壁を目視で確認 水はけが悪く塗料の防水性が劣化している。
放置すると重大な症状につながる可能性がある。
チョーキング 外壁を手で触って、
白い粉がつかないか確認
紫外線・雨水から外壁を守る効果が切れている。
建物内部に水が浸入する危険性がある。
ひび割れ(クラック) 外壁を目視で確認 小さいひび割れは今すぐ影響がないが、大きいひび割れは建物内部に水が浸入する危険性がある。
塗装の剥がれ・めくれ 外壁を目視で確認 剥がれている箇所は防水性能がないので、水が建物内部に浸入する危険性がある。
雨漏り・壁の染み 外壁・家の中から目視で確認 放置するとシロアリの発生につながり、建物全体の耐久性が低下してしまう。

スクロールして症状と確認方法、リスクをチェック!!

外壁の劣化のサインのひとつは、カビやコケなどの汚れがあったり、色あせが見られることです。

また、外壁を触ってみて手に白い粉がつくならチョーキングという現象で、劣化のサインになります。

わかりやすいのは、外壁のひび割れです。

これは素人でも見つけやすく、今すぐにでも外壁塗装をしなければならない合図です。

ほかにも、塗装の剝がれやめくれは明らかな劣化サインですし、雨漏りなど、染みの形跡があれば要注意になります。

もし塗料の耐用年数未満であっても、以上のようなサインが見つかったら早急に対処しましょう。

次の解説をよく確認し、症状があれば放置しないようにしましょう。

カビ・コケの汚れが見られる・色あせがある

外壁にカビやコケなどの汚れや色あせがあるのは、長年雨風や太陽光にさらされて塗料が傷んでしまうからです。

カビやコケが発生しているのは、湿気が多いというサインです。

外壁塗装を行う目的は防水性を上げるためであり、カビやコケが発生していることは、外壁塗装の防水性が劣化している証拠となります。

家の中に水が浸入すると家の中まで傷む可能性があるので、見逃さないようにしましょう。

色あせは、単に少し見栄えが悪くなっただけと思うかもしれませんが、塗装の性能が落ちてきたサインなので放置するのはおすすめできません。

外壁に触ると白い粉がつく(チョーキング)

チョーキングとは、外壁に触ると手に白い粉がつく現象です。

チョークを触ったように手が白くなるのでハッキリわかります。

なかなか外壁を触ることはないので、心配なら今すぐにでも触って確かめてみましょう。

チョーキングは、塗料の表面が剝がれてきたことにより発生します。

その結果、手で触っただけで粉としてついてしまうのです。

塗料は、樹脂に顔料や接着剤が混ぜられていて、塗装するとこれらが結合するため手で触っても何もつきません。

しかし、紫外線などにさらされて劣化し始めると、その結合力がなくなって粉状になってしまいます。

チョーキングが起こると、外壁の保護機能が低下して紫外線や雨から家を守れなくなります

まだキレイだからと油断せず、チョーキング現象があるなら早めに外壁塗装業者に相見積もりを取ることをおすすめします。

外壁のひび割れ(クラック)がある

外壁に生じるひび割れをクラックといいます。

クラックはモルタルやコンクリートの壁に起こりやすい現象です。

クラックは塗料の結合力が弱まることにより起こる現象で、比較的軽いヘアークラックと幅や深さが深刻な構造クラックに分かれます。

外壁下地にまで達しないものがヘアークラックで、外壁下地にまで達してしまったものは構造クラックと呼ばれます。

構造クラックまで進んで大きなひびとなると危険です。

構造クラックになると、そのひびから雨水が入り込んで雨漏り被害が発生するほか、害虫や菌の侵入を許すことになります。

一度害虫に侵入されて卵を家の中に生みつけられてしまうと厄介です。

侵入経路を塞ぐことは害虫対策のプロしかできず、一般の方では侵入されてからの対策しか取れません。

特に、すぐにわかるようなひび割れがある場合には、明確な症状がなくても早急に外壁の補修と塗り替えが必要です。

塗装の剥がれ・めくれがある

塗装の剝がれやめくれは、紫外線や雨にさらされ続けることで起こります。

塗装が剝がれているところや、めくれているところは外壁が保護されていない状態になり非常に危険です。

めくれたところから雨水が入り込めば雨漏りの原因になりますし、家の中に使われている柱などを腐らせる原因になります。

地震に強い家を建てたのに、肝心の柱が腐ってしまっていたら意味がありません。

災害時には被害がより大きくなることも考えられるので、注意が必要です。

塗装がところどころ落ちていると気付いたら、すぐに塗装業者に相談しましょう。

雨漏り・壁の染みがある

雨漏りをした形跡や壁の染みがある場合は、外壁塗装の劣化が原因の可能性があります。

塗装面は常に紫外線と雨風の影響を受けており、いつまでも劣化しないなんてことはありえません。

劣化した状態のまま放置していると、塗料の防水性が落ち、雨漏りにつながる可能性があります。

壁にある染みというのは、そこまで雨が染み込んできている証拠だからです。

実際に雨が滴ってくるまでの被害にはなっていないとしても、放置し続ければさらに壁の染みは広がり、雨水の浸入を許してしまうでしょう。

また、シロアリ被害が広がる可能性があることも覚えておきましょう。

被害が大きくなるとリフォーム費用などが高くなってしまうので、塗料の耐用年数を把握して定期的に外壁塗装をしなおすべきです。

外壁塗装のおすすめ相談先4選

外壁塗装をしてもらいたいと思ったとき、どこに頼めばいいかわからないと迷うこともあるでしょう。

そこで、おすすめの相談先を4つピックアップしました。

おすすめ相談先 ヤネカベ 外壁塗装の窓口 リショップナビ 外壁塗装ほっとらいん
特徴 外装劣化診断士・一級塗装技能士が在籍している塗装会社 優秀な塗装会社のみを紹介するサービス 外壁塗装の一括見積ができるサービス チャットボットの診断機能で地域の塗装会社が探せるサービス
問い合わせ 詳細はこちら 詳細はこちら 詳細はこちら 詳細はこちら

ヤネカベは、外装劣化診断士がいるので的確な指示をしてくれることが特徴です。一級塗装技能士もいます。

外壁塗装の窓口は、優秀な塗装会社のみを紹介してもらえるので安心して利用できるでしょう。

リショップナビは、外壁塗装の一括見積ができるため、どれくらいの費用が必要なのか知りたいときに便利です。

そして外壁塗装ほっとらいんには診断機能があり、住んでいる地域の業者を探す手伝いをしてくれます。

以下でより詳しく見ていきましょう。

ヤネカベは外装劣化診断士が診断して一級塗装技能士が施工してくれる

ヤネカベの一番のメリットは、外装劣化診断士が診断してくれることでしょう。

素人では、外壁塗装のどこが、どれくらい、どのように劣化しているか判断がつきません。

そういうときに、プロ目線で診断してくれるのは安心できることではないでしょうか。

さらに、一級塗装技能士が施工を担当してくれるので、しっかりとした腕のある方に頼める安心感もあります。

外壁塗装は長持ちした方がコスパが良いことも考えて依頼先を決めましょう。

ヤネカベの公式サイトはこちら

外壁塗装の窓口は自分にあう優良塗装会社を紹介してもらえる

外壁塗装の窓口の特徴は、自分にあう優良塗装会社を紹介してもらえることです。

同じ外壁塗装業者でも、安さを最優先したいのか、それともクオリティーを重視したいのかによって選び先は変わりますよね。

条件や優先事項に合わせて塗装会社を紹介してくれるのなら、自分で探す手間が省けて時間と労力がかかりません。

優良会社を自分で見分けられるか不安な方、悪質な会社に騙されないか不安な方は、外壁塗装の窓口が心強い味方になってくれるでしょう。

業者数が多くて決められないときにおすすめです。

外壁塗装の窓口の公式サイトはこちら

リショップナビは外壁塗装の一括見積もりができる

リショップナビの特徴は、外壁塗装の一括見積もりができる点です。

外壁塗装は費用が高いので、安易に決めるものではありません。となると、相見積もりを取ることが重要になってきます。

リショップナビの良いところは、そういった見積もりを一括でしてもらえることです。

その中で、最も安くて納得できるところを選べば間違いないでしょう。

一社一社に見積もりを頼んで待っているよりは、一括でまとめて見積もりをした方が効率的で時間も取りません。

家のメンテナンスにはお金がかかるものですから、同じ条件でどこが安いのか知れるのはありがたいことです。

リショップナビの公式サイトはこちら

外壁塗装ほっとらいんでは診断機能で地域の塗装業者を探せる

外壁塗装ほっとらいんには、診断機能がついていて地域の塗装業者を探すことができます。

全国にはさまざまな業者がありますが、実際に家まで来てもらえる業者を絞り込む必要もありますよね。

そんなときに使えるのが外壁塗装ほっとらいんです。

また、こちらの外壁塗装ほっとらいんにはチャットボットもあるので、時間帯を気にせず聞きたいことをすぐに聞けるメリットもあります。

早急に、簡単なことを聞きたいときなどに使うのがおすすめです。

外壁塗装ほっとらいんの公式サイトはこちら

外壁塗装に使用する塗料の種類別に耐用年数と相場を解説

一般的に外壁塗装に使用される塗料を、種類別に特徴と相場とともに解説していきます。

ここでの相場はあくまで外壁塗装の塗装費用だけで、足場工事や付帯工事など他の費用は含みません。

塗料の種類 耐用年数 1平米あたりの
単価目安
外壁塗装料金例
アクリル塗料 3~8年 1,500円~2,500円 24万円~40万円が目安
ウレタン塗料 7~10年 1,000円~2,000円 16万円~32万円が目安
シリコン塗料 10年~15年 2,000円~3,500円 32万円~56万円が目安
フッ素塗料 15年~20年 3,000円~5,000円 48万円~80万円が目安
無機塗料 20年~ 4,000円~5,500円 64万円~88万円が目安

※外壁塗装料金例は、一般的に多い延床面積30坪2階建て160平米で算出

アクリル塗料は費用が安いが耐用年数が短い

アクリル塗料での施工費用は他の塗料と比べると安いですが、その代わりに耐用年数が短いです。

耐用年数は3~8年で、外壁塗装としては短いです。

耐用年数が短いデメリットがあるものの、透湿性に優れているため湿気の溜まりやすい場所に適しています。

そのため外壁塗装にはあまり使われず、軒天などで使われることが多いです。

外壁塗装で使用すると安く済むように感じますが、おすすめはできません。

外壁塗装には足場が必要で、足場の組み立て費用だけでもかなりかかってしまいます。

耐用年数が短いということは塗り替え周期も短いので、外壁塗装に使うにはコスパが良いといえないことにも注意しましょう。

1平米あたりの単価は1,500円~2,500円と安いので、一般的に多い延床面積30坪2階建ての場合、160平米の塗り替えになるため24万円~40万円が目安です。

ウレタン塗料は汎用性が高くて取扱可能な業者が多い

ウレタン塗料は昔からある塗料で、汎用性が高くて取扱可能な業者が多いことが特徴です。

費用もそこまで高くはありませんが、耐用年数は少々短いためアクリル塗料と同様に頻繁に外壁塗装を行わなければいけません。

安いというメリットがありますが、紫外線の影響を受けやすく、黄変すると美観性が損なわれてしまうというデメリットもあります。

色あせると家の外観の印象は悪くなってしまうため、劣化症状を見つけたら早めに塗料を塗り直してもらいましょう。

耐用年数は7~10年ほどで、1平米あたりの単価目安は1,000円~2,000円です。

一般的な住宅であれば16万円~32万円が目安となります。

シリコン塗料は耐用年数と値段のバランスに優れている

シリコン塗料は光沢・ツヤのある仕上がりになることが特徴で、汚れにくく美しい外観が保たれます。

値段と耐用年数のバランスがとれており、現在外壁塗装で主流となっている塗料です。

よって、迷ったらシリコン塗料という考えでも良いでしょう。

外壁塗料としてスタンダードなので、安さも質も両方惜しいのならおすすめです。

外壁塗装の塗料に詳しくない方、どれであってもそんなに気にしない方であればシリコン塗料にしておくと間違いありません

耐用年数は10年~15年とまずまずで、1平米あたりの単価:2,000円~3,500円です。

一般的な家であれば32万円~56万円が目安になります。

フッ素塗料は光沢のある仕上がりになって汚れがつきにくい

フッ素塗料は光沢がある塗料として知られています。

親水性があり、チリやホコリが雨で洗い流されるため汚れがつきにくい仕組みになっています。

わざわざ人間が水をかけて汚れを落とさなくても、雨水が汚れを取り去ってくれるのが嬉しいですね。

耐用年数も15年~20年と、外壁塗装の中では長いです。

頻繁に足場を組んで塗装し直してもらう必要がなく、メンテナンスの頻度が低くなります。

ただし、1平米あたりの単価は3,000円~5,000円なので、一般的な家であれば48万円~80万円が目安と費用は高めです。

それでも、コスパが良いならとフッ素塗料を選ぶ方はいます。

外壁塗装では養生によって家を覆ったり、洗濯物がしばらく外に干せないなどの不便もあるので、メンテナンスを最小限にしたい方におすすめです。

無機塗料は汚れにくく耐用年数が長いことが特徴

無機塗料とは、無機物と有機物を混ぜて製造されている塗料のことを指します。

フッ素塗料と同じく親水性が高く、チリやホコリが雨で洗い流されるため汚れがつきにくいことが特徴です。

有機物の含有量も少ないため、コケやカビが生えにくく美しい見た目を維持することが得意です。

数ある塗料の中でも耐用年数がより長いことが特徴ですが、その分値段が高くなってしまうのが難点です。

耐用年数が20年~とういうのは嬉しいところですが、1平米あたりの単価は今までにご紹介した塗料より高い4,000円~5,500円です。

一般的な家なら64万円~88万円が目安となるため、他の塗料よりも高くても効果を重視したい方におすすめです。

外壁塗装の値段を少しでも安くする2つのポイント

外壁塗装の値段を少しでも安くする2つのポイントがあるので押さえておきましょう。

  • 同時に屋根塗装もするとお得
  • 上位グレード塗料で塗り替え頻度を減らす

まずおすすめしたいのは、外壁塗装をする際に屋根塗装も同時に依頼することです。

どちらも足場を組まなければならないのですが、外壁塗装と屋根塗装を一緒にしてしまえば足場を組む作業は一度で済み、安くなるのです。

また、塗料のグレードを上げる方法もおすすめです。

塗料のグレードが上がれば費用も高くなりますが、その分塗り替えの頻度が少なくなるため、トータルでは結果的に安くなる可能性があるからです。

外壁塗装と同時に屋根塗装をすると足場代が抑えられる

外壁塗装と同時に屋根塗装をすると足場代が抑えられます

外壁塗装にも屋根塗装にも、施工するには足場を組む必要があります。

そしてこの足場代、決して安くはありません。

家の周囲を囲むならそれなりの量がいるので、大きな家であるほど費用は増えていきます。

足場の設置・解体費用を考えると屋根塗装も一緒にお願いした方がお得です。

屋根は紫外線と雨の影響を直接受けるため、劣化の速度は外壁よりも早いです。

外壁塗装をお願いする時期に屋根塗装も同時に塗り替えをしてもらえば、家のメンテナンスの不安も解消されます。

特に屋根は自分では見えない箇所なので、プロに見てもらってから見積もりをもらいましょう。

塗料のグレードを上げれば塗り替えの頻度が下がりトータルで安くなる

塗料には耐用年数があり、グレードの高い塗料ほど耐用年数が長くて高価という特徴があります。

ただし、塗り替えの頻度次第ではトータルで安くなる可能性があります。

たとえば、耐用年数が10年の塗料であれば30年で3回の塗り替えが必要になってしまいますが、耐用年数が15年の塗料なら30年で2回の塗り替えで済みます。

30年住んだとしても、外壁塗装の回数が1回減ります。

外壁塗装をするための足場設置費用などの塗料以外の費用が回数分かかることを考えると、塗料のグレードを上げるほうがお得になります。

最初に安い塗料を選べば家全体のコストは安くなるので魅力的に思えるかもしれません。

しかし、その後のメンテナンス費用のことまで考えると本当に安いのか疑問ではないでしょうか。

外壁塗装業者選びで注意したい4つのポイント

外壁塗装業者選びで注意したいポイントは全部で4つあります。

  • 工程に問題はないか
  • 見積書は詳細に記載されているか
  • 相場より大幅に安い業者かどうか
  • 相見積もり後の値下げ交渉はしない

まずは、下地処理や塗料メーカーが定めた工程を踏んでいる業者かどうか確かめることが大事。

必要な工程を飛ばして施工する手抜き業者もいるからです。

また、見積もり書が「塗装工事一式」など省略して書かれておらず、詳しく書かれているかどうかもチェックが必要です。

相場よりもかなり安い場合、必要な工程を省いている可能性があるからです。

あとは、こちらから見積もり後に値下げ交渉を行わないことが重要でしょう。

必要な工期、人件費を提示してくれているのなら、最初からギリギリの価格を提示してくれているからです。

下地処理・3度塗りをしている業者かどうか

外壁塗装は、塗装する前に下地の汚れを落とす下地処理のほか、下塗り・中塗り・上塗りと分けて塗る3度塗り(塗料の種類によっては2度塗りの場合もある)があります。

下地処理が行われていなければ、下地と塗膜の間に汚れが残ったままになるので、塗装の効果が正しく得られないです。

2度塗り・3度塗りと、塗料メーカーによって定められた回数を塗らなければ塗料の効果が発揮されません

その塗料で公表されている耐用年数よりも早く、劣化のサインが見えてくるでしょう。

下地処理では高圧洗浄機で汚れを通すほかにも、養生をしたり、手作業で汚れを取っていく作業を含む場合もあります。

適切な工程を省いていない業者かチェックすることは非常に重要です。

見積もり書は「塗装工事一式」という書き方がされていないか

見積もり書に「塗装工事一式」と書かれており、詳細な記述がない場合は注意する必要があります。

なぜなら、詳細に費用を書かないことにより下地処理や2度塗り・3度塗りなどの必要な工程を省いている可能性があるからです。

もし必要な工程が省かれていても、契約内容にないと後から指摘することは難しいため、できるだけ詳細な金額が書かれている見積もり書でなければいけません。

家を建ててから初めて外壁塗装を行う場合、「塗装工事一式」と書かれていることが普通だと思ってしまうと危険です。

詳細に何にどれだけの費用がかかるかが記載されている業者の方が親切なので、「塗装工事一式」とあれば業者の変更を検討しましょう。

相場より大幅に安い業者は必要な工程を行っていない可能性がある

相場より大幅に安い業者も、必要な工程を行っていない可能性があるため要注意です。

たとえば、下塗りと中塗りの工程は塗り終えてから3時間以上乾燥させる必要があります。

時間がかかるので人件費もかかってしまうでしょう。

もし相場よりもかなり安ければ、その工程が省かれてしまっており、材料費と人件費の分だけ安くなっているというケースがあります。

よって、外壁塗装を行うならその相場をしっかりと調べてから見積もりを取ることが重要です。

安いほど得したと思うかもしれませんが、その分クオリティーが落ち、すぐに塗装が剝がれてしまうなどしたら逆にお金がかかってしまいます。

正しく塗装されていない場合は、メーカーが発表している耐用年数どおりの耐久性がなく、塗装した意味がありません。

相見積もり後に値下げ交渉を行わない

相見積もりで「あっちの業者の方が安かった」と値切るのはNGです。

一見してしまいがちな交渉かもしれませんが、実は結果としてマイナスになってしまうことがあります。

優良業者は適切な工期と工法から見積もって適正価格を出しています。

つまり、値切れば必要な工程を削らなければならず、最終的に意味のない工事になってしまうのです。

人件費を削るために急いで仕上げようとして、現場で事故が起きる可能性も出てくるでしょう。

近隣住民とのトラブルになれば家主の責任にもなりかねないので、安易に値下げ交渉を行うことはやめるべきです。

よくある質問

外壁塗装でよくある質問をまとめました。

家を建ててから初めて外壁塗装を行う場合には不安があるでしょう。

特に値段のことは気になるはずです。

いくらくらいが妥当で、助成金は出るのかなどを解説していきます。

外壁塗装を検討中の方は参考にしてください。

Q.一軒家の外壁塗装をするといくらぐらいになる?
A.

一般的に多い、延床面積30坪2階建て(160平米)をシリコン塗料で塗装した場合の塗装費用は、32万円~56万円が目安となります。
※外壁塗装の塗装費用だけであり、足場工事や付帯工事など他の費用は含みません。

塗料の種類や塗料メーカー、工程などによって費用は異なりますので、あくまで目安としてお考えください。

また、家の大きさによって塗料を塗る面積も違ってくるので、およその目安として捉えておきましょう。

たいていは一般的な住宅である延床面積30坪2階建てを目安とするので、自宅がそれより小さいか大きいかで相場を予想してみてください。

>外壁塗装おすすめの相談先

Q.DIYで外壁塗装を行ったらだめなの?
A.

DIYでの外壁塗装は、危険なのでおすすめできません。

プロの業者でないと安全な足場を組むことはできず、脚立などで塗装すると落下して怪我をする場合があるからです。

さらに、初心者だと塗り残しやムラになってしまうため、結局はプロに頼むことになります。

防水性能などの効果を出せない可能性もあり、見た目をキレイにできても意味がないこともあります。

DIYでの塗装はポストやエクステリアなど安全に塗装できる範囲だけして、外壁や屋根の塗装はプロに任せるようにしましょう。

>外壁塗装おすすめの相談先

Q.外壁塗装で助成金がもらえるって本当?
A.

自治体によって助成金・補助金が支給されることもあります。

自分が支給対象になっているかどうか、支給の条件は何かを調べるなら、住んでいる自治体のホームページを確認しましょう。

自治体のホームページなら正しい情報が載っているので、信頼できます。

あるいは、施工店に相談する方法もあります。プロに聞くことで適切なアドバイスがもらえるでしょう。

>外壁塗装おすすめの相談先

まとめ:塗装のタイミングと必要な塗装を理解して相談しましょう

以下の症状がある場合は、外壁塗装を検討してください。

  • 前回に外壁塗装をしてから10年以上経っている
  • カビ・コケの汚れが見られる
  • 色褪せがある外壁に触ると白い粉がつく
  • 外壁のひび割れがある
  • 塗装の剥がれ・めくれがある
  • 雨漏り・壁の染みがある

このような症状を放置していると住まいの寿命が縮まるので、外壁塗装をすべきタイミングといえます。

塗装店を探すときは相見積もりをして、相場がいくらなのか調べてみてください。

相場より大幅に安い場合は、見積もり書を確認しましょう。

塗装店の提案をすべてそのまま鵜呑みにすることは危険です。

「必要な工事が含まれているか」「不要な工事が含まれていないか」を必ず確認するようにしましょう。