黒田裕次氏
[Profile]
組子物など伝統的な技を学びながら新しい感覚でモダン建築に合う商品開発に積極的に取り組む。全国建具作品展示会で内閣総理大臣賞や全国木材組合連合会会長賞に輝くなど、数々の受賞歴を持つ。
名古屋「徳川町 AUTHENTIC LUXURY」
この邸宅は「ジャパンディ」がテーマとなっているため、和を感じられる要素が随所に散りばめられています。文様に採用したのは「胡麻柄」です。栄養価の高い胡麻を食べれば長生きできるという謂れから、胡麻の実の断面をモチーフに作られた柄で、長寿・繁栄の願いが込められています。

ーEntranceー
玄関のドアを開けると最初にお出迎えするのが、組子細工です。組子細工は同一種類の樹種を使って組みつける事が多いですが、今回は色彩のコントラストを出すために、杉の樹に加え白味がかったヒバの樹も採用。その色彩の調和も楽しんでいただけます。

ーLivingー
リビングの格天井には真ん中の列に6枚の組子細工をあしらいました。天井への設置は重力に反しなければならないため、より強度が必要とされます。1500個のピースを正確に組み込みながら、天井に組子細工のシルエットを描いていきます。杉の樹の穏やかな経年変化も楽しんでいただけます。

名古屋「橦木町の邸宅」
ー輪つなぎー
この作品には二つの技法を使っています。一つ目は三ツ組手という三本の木をお互いに切り欠き組み合わせる技法です。二つ目はそのベース(三角形の地組み)に細い木片を軽く曲げながら組むという技法です。一つ一つの小さな輪が重なり繋がっています。この部分に家庭円満、子孫繁栄の意味を込めました。


東京「松濤の邸宅」
ー麻の葉ー
「舞」組子全体で麻の葉が舞っているように表現いたしました。このお家に住まれる方が毎日心躍るような日々をお過ごしいただきたい。充実した人生をお過ごしいただきたいという想いを込めました。もちろん、麻の葉模様の意味、丈夫に真っ直ぐ育つところから、魔除けや子孫繁栄という縁起の良い意味を踏まえた上での想いです。

